第1回指導者研究会報告 (文責・研究局 重盛)
【1】 基礎レポート
2007年9月28日(金)、都中劇研初の試みとして、「中学校演劇指導者研究会」が実施された。第1回のテーマは、「文化祭や地区大会に向けての上演劇指導のポイント」だった。参加申し込みされた方が全員演劇部顧問だったので、研究局の重盛から「スワローズが夜空に舞うまで」というタイトルで、過去に、志野英乃作の「スワローズは夜空に舞って」を地区大会で上演した際の、脚本の選定から上演までの取り組みの例をレポートした。報告書の他に、活動予定表、ダメ出しの記録、照明Qシート、プロットごとの時間計測記録などの参考資料も配付された。レポートの内容は、添付ファイルを参照して下さい。
【2】 意見交換の概要
まず、資料の多さに、「こんなにやらないといけないの?」という素朴な疑問に対して、「いや、普通はこんなにやらないから。」という多くの参加者からの異口同音の発言から、各学校の現状や練習の様子、悩みなどが報告された。以下に主なものをQ&A形式で簡単に列挙しておく。もちろん、その場でそう言う意見が出たという事で、模範的な解答という事ではないので念のため。
◆地区大会でのホールとの打ち合わせに向けて、舞台装置図の描き方や照明プランの作り方がわからない。
「あまり緻密で具体的にしようとすることより、自分のイメージを伝えて、素直にアドバイスを貰う姿勢で接すると、専門の立場から一緒に考えて貰える事が多い。」
◆地区の学校数が多く、大会参加が2〜3年に一度しかできない。現在発表の場が無く、部員のモチベーションを維持するのが難しい。
「参加できない学校同士で呼びかけ合って、体育館でも交流会をしたり、昼の5分間でも良いから、校内公演を企画してはどうか。」「広い体育館などより、教室での公演は台詞が伝わりやすく、観客の反応も感じられるのでとてもよい。」
◆脚本を部員に選ばせると上演に適さないものを選んでしまう事が多い。
「中学生はテレビと舞台の違いを理解していない。選ばせる前に、装置や衣装、場転等も含めて、演劇台本として適したものを選べるようにあらかじめ指導しておく事が大切
その他多くの意見交換がされ、終了予定の8時半を過ぎ、9時近くに終了した。
【3】次回の予定
当初予定されていた11月22日(木)は、都大会のプログラム編成会議と重なったため、参加者の意見も参考にして、11月16日(金)に変更した。内容は、地区大会の終了しての各地区の様子や上演を終えての反省点、疑問点等を自由に出し合う形になった。
地区によっては、この週末に大会が予定されているところもあって申し訳ありませんが、11月末は進路関係で忙殺される方が多いため、御了承下さい。参加を希望される方は、メニューの「予約申し込み」の下にある「第2回指導者研究会」からお願いします。
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ファイル名 | 掲載日 | ヒット | |
第1回指導者講習会レポート
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| 2008-2-10 | 492 | |
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